採用のベストパートナーであり続けるために

2024.02.21

 

「採用のベストパートナーであり続けるために」

現在コンビニの数ほど人材紹介を取り扱う会社が増え、様々な媒体や、プラットフォームを活用しています。その中でも、それぞれの得意領域や限定求職者の中で、いかに「良い転職」を提案できるかを競い合っています。

そんな中で、今回株式会社2peaceの代表である、大塚拓馬さんにインタビューが行われ、その一部をこのページでも共有させていただきます。

 

Q:昨今の目まぐるしい転職市場をどう受け取っていますか?

 

大塚:転職を取り扱うシステム、プラットフォームが増えてきたこともそうですが、「企業としてのあり方の変化」が更に大きな要因となっていると思います。副業やダブルワークの解禁や、得意スキルを活かした新規事業の立ち上げ、福利厚生でいうと終身雇用の撤廃や、事業成立の目的がバイアウトやM&Aに流れ、一つの会社に長く勤めるということを美学としない世の中になっていると思います。

 

Q:転職するのが当たり前の世の中になると、求職者の履歴書にも複数企業が数年間で立ち並ぶと思います。自社でキャリアアドバイザーを雇用し、判断する基準にも変化が起こっていますか?

 

大塚:もちろんです。一昔前は、一社に長く勤めて、ある程度の役職につく「勤勉さ」が転職の鍵となっていましたが、今はまさに「実力主義」に近い履歴書になっている気がします。どの会社にいて、どのくらい勤勉に働いていたかよりも、その会社でどういったことにアプローチし、どう結果を残したか?がすごく問われているように感じます。最も僕たち紹介会社自体が、そういったことに目を向けていかないと、これからの転職市場で生き残っていけないのも事実です。

Q:逆に様々な転職プラットホームが存在し、気軽に転職活動ができるようになっていると思うのですが、実際はどのように感じますか?

 

大塚:それに関しても、もちろんその通りです。匿名の転職活動もできる時代ですから、システムに登録し、エントリーする工程は年々簡素化されています。もちろん便利であることに間違いはないですし、作業工数が少ない方が、企業からすると求職者獲得につながりやすいですから。

 

 

Q:なるほど。時代背景やシステムの便利さを加味すると、余計に難しく感じますね。。。。

 

大塚:その通りです。弊社のような中小企業は特に難しいです。

 

Q:その中でも2peace独自の施作や差別化する点はありますか?

 

大塚:凡事徹底です。まずはそこからです。広告費や独自の媒体を運営することはもちろん大切ですが、結局は「人と人」だと思っています。だからこそ「システム上の便利さ」だけではなく、「人としてお役立ちできるか?」そこの凡事徹底だと考えています。

 

Q:なるほど。ではその凡事とはどういったことを指しますか?

 

大塚:簡単にいうと「人にできること」ですね。人が人にできることを徹底してやる。機械やシステムにできることは、機械やシステムに任せたら良いと思います。その分、人がやらなければいけないことを省けるので。省いた上で人がやるべきことに人がしっかり時間を割いて徹底する。自分が今すべきことを徹底してやる。ここだと思います。

 

Q:素晴らしいですね。大塚社長が思う人材会社が徹底するべきことはどういった内容ですか?

 

大塚:条件や表向きな情報、いわゆる求人票に載る情報以外のところですね。その会社がどういった思いで求人を出しているのか?どういったビジョンがあって人を求めているのか?まずはここの深掘りです。特に僕たちみたいな中小企業は、給与を上げたくても上げれなかったり、賞与を増やしたくても増やせなかったり、意外と目の前で苦労している方々が多いです。人を雇用するのも簡単なことではないですし、いつかやめるんじゃないか?と思いながら雇用している、仕事を任す恐怖ってどこまで行ってもあると思うんですよ。だから、求人には載らない部分の深掘り、求職者に対しても、求職条件に書けない思いを徹底して聞きます。

 

Q:なるほど。その上でどういった案内ができますか?

 

大塚:やはり優先するところで言うと「価値観」です。高い給与が欲しい。休みの多い会社がいい。残業少ない会社がいい。それは結果論だと思います。高い給与が欲しい=結果が給与に反映しやすい会社。つまり利益率を落としてでも結果にコミットしてほしい会社となります。このプロセスに対する価値観の統制が大切だと思っています。もちろん結果論も出さないといけないですが、出した上で会社は会社の価値観求職者は求職者の価値観を導き出す。そこの気付きに対するお手伝いは欠かさずに徹底してやります。

 

Q:ありがとうございます。それを従業員の皆様にも浸透させているのですね。

 

大塚:はい。だからこそ人ができる最大限のサービスを行うことがプロとして最低条件です。求職者に対しては社員全員が「プロのキャリアアドバイザー」ですから。求職者にとって最高、最善のサービスを届けるのは必須条件です。「◯◯さんのおかげで良い転職ができました」といっていただくのが最高到達点です。その中で企業理念でもある「オカンのようなお節介で」求職者と向き合えるかが大切です。

 

Q:ありがとうございます。最後に今後の2peaceのビジョンをお聞かせください。

 

大塚:どこまでいっても「オカンのようなお節介」を追求したいと思っています。人としてできる最大限をまずは創出したいです。その上で、昨年から取り組み始めた、中・高校に対するキャリア教育や、大学生に対する就活研修にて「人材教育」を盛り上げていきたいです。やはり年々スキルや技術にばかり「人の価値」が移っているように感じます。でも採用/入社したらそうでもないんですよ。結局、人間力や人間性といった不確定要素に課題があります。だからこそ、僕たちのような「職のプロ」が未来の人財に対して教育という形で投資する。その役割は担っていきたいと思っています。やはり国や政治に任してしまうのではなく、こんな時代だからこそ、民間である僕たちが志を持って、世の中を良くしたいと思っています。

 

Q:ありがとうございました。これからの2peaceに期待します。