発信力とは

【発信力とは】

 

発信力とは「相手に自分の意見をわかりやすく伝える力」です。つまり相手がいるコミュニケーションの手段です。

現代では発信力というと、SNSのフォロワーの数やファンの数というイメージが強いですが、ここでは社会人基礎力としての発信力について考察します。

 

 

〈社会においての発信力〉

 

社会において発信力は、単なる自分の意見を伝えること、自分を知ってもらうことではありません。相手が求めている情報や提案をいかにわかりやすく伝えるかということです。

例えば、視覚的にも伝わりやすいように、見やすい資料を活用する。伝わりやすい言葉を選び、聞き取りやすいスピード、声量で話をする等が挙げられます。

つまり、ただ伝えるだけでなく、相手により伝わる方法を用いることが社会における発信力です。

これはチームで動く社内や部署内はもちろんのこと、取引先や顧客とのコミュニケーションでも非常に重要となります。

相手が何を求めているのかを考え、理解してもらいやすいように情報を整理し、事例やデータを活用しましょう。

そして何より、わかりにくい言葉や専門用語はかみ砕き、練習を重ねることが重要です。

 

 

〈発信力の高さがもたらすメリット〉

 

発信力が高い状態は様々なメリットをもたらします。

・チーム内での意思疎通が潤滑に行われる

・議論の効率が良くなる

・自社商品やサービスの営業力が高まる　等

正しい発信力は社内、社外共に力を発揮します。逆に発信力が乏しければ、チームは混乱し、結果的に業績や人材の流出など、会社に大きなダメージを与えることになります。

 

 

〈発信力が高い人物の特徴〉

 

・伝えたいことが自分の中で整理できている

自分の意見や伝えたいことを自分の中で整理できている人物は発信力に長けている傾向があります。自分の中で整理できていない状態では、相手に伝えても何を伝えたいのかわかりにくくなります。まずは、伝えたいことをしっかりと整理し、自分の中で落とし込みましょう。

 

・相手の反応を見ている

発信力はコミュニケーションの手段です。つまり、相手がいて成り立ちます。相手が話を理解しているか、疑問に思っていることはないか。発信力の高い人物は常に相手のことに注意を置いています。一方的にならないよう、反応を見ながら適切に質問や確認を行います。

 

・わかりやすい表現や例えを活用する

伝えることが上手な人物は、専門用語を使わず、誰でも理解しやすいような言葉を用いて説明を行います。更に言葉だけでなく、相手の脳内にイメージしやすいような例えを活用します。

 

発信力の高い人物は常に相手にどうしたら伝わるかを考えています。ベクトルを相手に向け、伝わりやすい努力を続けることが大切です。

 

 

〈発信力を高める為に〉

 

発信力を高める方法は数多く存在しますが、重要なことは

・伝えたいことの優先順位を整理する

・発信する機会を多くする

・常に相手の反応を見て、伝わっているかを重視する

発信力は知るだけでは鍛えることはできません。発信の機会を多く持ち、相手に伝わったかどうかを常に考えることが大切です。

 

 

〈周りのサポートも大切〉

 

発信力を磨くためには周りのサポートも大切です。

仲間の発信力を高めたいのであれば、まず周りが意見を発信しやすい環境を作らなければなりません。意見に対して否定するのではなく、受け入れた上でフィードバックを行える信頼関係を築くことが大切です。

 

 

〈まとめ〉

発信力は社会・チームとして活動していく中で、非常に重要な力です。

自分が伝えたいことは何なのか、それを相手に伝える為にはどうすればいいのか。試す場は日々の暮らしの中に溢れています。

常に意識しながら確かな発信力を身に付けていきましょう。